避難所開設訓練 ペット同行避難
世田谷区山野小学校の避難所開設訓練で、ペット同行避難についても、検証されるということで、「ペット防災せたがやネットワーク」も、見学参加させていただきました。
世田谷区では基本的にどの避難所もペット同行避難ができるとされています。しかし、ペットをどのように受け入れるのか、ルール作り、運営は各避難所運営組織が協議して行うことになり、実際の受け入れについては避難所により異なります。
世田谷獣医師会では、各地区防災担当の先生が決まっていますが、これまでも山野小では獣医師会の先生がペット同行避難訓練を担当されています。
【2020年11月29日(日)山野小学校避難所開設訓練】レポート
参加人数はしぼったそうですが、それでも多くの地域の方々が参加されていました。
山野小の校長先生、世田谷区からは、保健所、砧まちづくりセンター、防災担当の職員の方が参加されていました。
私たちは、世田谷獣医師会の支部長本間先生、防災委員長の田部先生に同行させていただき、風水害時のペットの避難スペースとされている昇降口に向かいました。
*風水害時、世田谷区ではすべての避難所で風雨がしのげる屋根のある場所にペットの避難スペースをつくるとされている。
新型コロナ対策のため、設営は一部に縮小して行われています。
・ブルーシートを敷き、ペットケージ棚を設置
ペットケージ棚の設置は地域の専門業者の方が協力してくださっているそうです。
日頃の地域のつながり、協力関係があるからこそできていることですね。
さらに、ペットの安全を考え、滑らないシート、ケージ間に仕切りを入れることなども検討されていました。
しかし、各避難所ごとに、場所も広さも違います。避難所に合った形態があると思いますが、それを見いだすには、机上だけでなく、実際に避難所設置をしてみることで課題も解決策も出てくるのだと感じました。
世田谷区ではケージは飼い主持参が原則です。
このように実際にケージを置いてみると、安全性、衛生面、ペットの管理をどのようにすればよいか、課題点が具体的になってきます。
写真ではよくわかりませんが、獣医師会の本間先生の愛犬のトイプードルがケージに入っています。
ここでは、(風水害での一時避難長くても1日を想定しています。)
また、アレルギーの方への対応、人の動線と重ならないエリア分けを確認しました。
この日は、さらに、体育倉庫に行き震災時のペット避難場所について、検討が行われていました。
昨年の台風19号では、世田谷区でのペット同行避難の態勢が問われました。
山野小避難所運営本部長の原岡様から、
「山野小では10年くらいかけ少しずつ取り組みを進んできた。ここが世田谷区の中で特に進んでいるわけでなく、どこの避難所でも、その避難所のルールがあるというようにならなければいけない」というお話しをうかがいました。
山野小学校避難所開設訓練に参加させていただき、避難所のペットの受け入れルールを作ることが重要だと強く感じました。
山野小学校避難所運営組織のみなさま、ありがとうございました。
■「山野小学校での避難生活のルール」世田谷区HP
https://www.city.setagaya.lg.jp/kinuta/006/008/d00187199.html
ペット防災せたがやネットワークでは地区ごと、避難所ごとのペット受け入れルールを作ろうと取り組んでいます。
今年度は上野毛地区を中心に、ペット受け入れのルールー作り、マニュアル作りを進めていますので、その様子は活動報告でお伝えしてまいります。
(斉郷 恵)
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