2021年2月15日月曜日

【防災のお話し】〈はじめに)2019年台風19号の体験から世田谷区の「ペット同行避難」を考える

 はじめに

「ペットを連れて避難する?できる?しない?」

5,376人

▼27カ所

これは、2019年10月の台風19号により、世田谷区内で避難した人と避難所の数です。
多摩川流域を中心に甚大な被害を及ぼしました台風19号。想定を超える雨量による避難指示、避難勧告が出され、27の避難所が順次開設されました。避難した人は、5376人にものぼります。 〈資料:世田谷区「台風第19号による世田谷区の被害状況と対応等について」10月12日23時時点〉

       *写真:2019年台風19号避難・世田谷区(転載禁止)


直面する風雨の中の避難
世田谷区で、これほど多くの人が避難するのはかってないことでした。大型台風が来ることはわかっていても、多摩川氾濫の危険が迫り避難することまでは想定していなかった人が多かったのではないでしょうか。
それまで地域で行われてきた避難訓練は、ほとんどが地震を主として想定して行われていましたし、多くの人がペットを連れて避難するかどうか判断を迫られることも初めてのことでした。ペット同行についても情報が混乱し様々な課題が浮き彫りになりました。

ペット防災せたがやネットワークでは、当時の資料、報道、インタビューをもとにペットと共に地域に暮らす飼い主の視点から当時の状況をお伝えし、その後の検証でうかびあがった課題と対策、「ペット同行避難」についてみなさんと共に考えていきたいと思います。

「風水害」「地震」では、区の指揮系統も、避難所の運営管理も違っています。(このレポートを書いている自分自身も、この時は、よくわかっていませんでした。詳しくは後述)が、私たちが直面した台風19号による体験から、風水害での「ペット同行避難」を進めることが、震災時のペット同行避難へのアプローチにもなると考えています。

地域の皆様、ペットを飼っている方もいない方も、ご質問、情報、ご意見などどうぞお寄せ下さい。



シリーズでお送りします
『2019年台風19号の体験から世田谷区の「ペット同行避難」を考える

はじめに

①台風19号が迫る当時の状況・・・避難所、ペットの受け入れ

②風水害の危険が迫る時できることは・・・クローバ動物病院蜷川先生インタビュー

③台風19号 被害を踏まえた対応


(文・編集 斉郷 恵)


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