◇シリーズでお伝えします◇
①台風19号が迫る当時の状況は?(前回)
②風水害の危険が迫る時 できることは?(今回)
世田谷獣医師会防災委員蜷川先生インタビュー
③台風19号の被害を踏まえた対応は?
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②風水害の危険が迫る時 できることは?
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多摩川周辺地域を歩いてまわってみました
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上野毛まちづくりセンター管内(上野毛(1~4丁目)、野毛(1~3丁目)、中町(1~5丁目)掲示板には、「ペット防災せたがやネットワーク」のチラシを掲示させていただいていました。掲示期間が終了になったので、多摩川周辺の地区をちらしを回収しながら、災害時の行動を考えてみることにしました。
良く見ると、2階ほどの高さの壁に浸水の跡が残っているところもあり、被害の大きさがわかります。
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世田谷獣医師会水害アドバイザー 蜷川先生へのインタビュー
『水害は読める』
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後日、東京都獣医師会 世田谷支部の水害アドバイザーである「クローバー動物病院」(世田谷区玉川1-17-21-1)蜷川先生に当時の状況と今後の備えについてお話しをうかがいました。
【 当時の状況】
クローバー動物病院では?
台風19号が猛威を振るった10月12日。
クローバー動物病院では、結果的には、浸水の被害はありませんでしたが、一時は周辺地域での浸水が広がり病院の浸水も予測された状況でした。
クローバ動物病院では、あらかじめ、リスクが高まった際の行動のひな型を作っていたので、それに沿って、スタッフの安全、動物たちの安全確保のための移動について話し合われたそうです。
当日、ペットを飼育されていた方はどうされていたでしょうか?
その後、病院にみえた飼い主さんのお話でわかったことですが、
台風が近づく前に前もってペットだけ他に預けていた方や
自宅が浸水している場合は、自宅にもどれるまでペットの犬猫は、それぞれ
家族、親戚、友人、ペットホテルなどに預けるなど、それが1,2ヶ月にも及んだケースもあったということです。
【私たちができる備え】
蜷川先生が強く言われていたのは、「水害は読める」「地形を読み込む」ということです。
ハザードマップをよくよく見ることで、水害の危険が迫ってきた時、
どういう行動をするのか?手順、オプションを考え、実行することができる。のです。
地形を読み込むことで
リーダーは、ハザードマップから地域の避難ルートを誘導することができます。
自力で避難できないお年寄りは、早めに上に避難できるように手助けすることは、実際に
地域で意識して行われているそうです。
地域で活動する方々が、台風19号の被害を詳細に検証した資料も作られていました。
特に風水害では、激しい風雨の中避難してくる状況で室外にペットだけ置くということは考えられません。初めから、避難所へのペットとの同行をあきらめた人が多く、避難所に来てもペットは受け入れられないとと聞き、自宅が浸水しているのにひきかえした人もいました。その後、どうなったのかが気がかりです。
川崎市では、ペットを置いて避難はできないからと、避難せず亡くなられた方がいらしゃいました。ペットを4匹飼っていらっしゃったそうです。心からお悔やみ申し上げます。
「非常時を想定して、飼い主として備えをしておくこと」これはもちろん大切なことです。
しかし、毎年毎年、これまでに想定したことがない・・・という言葉が更新されるような大雨、集中豪雨の発生、大地震もいつ起こるかわかりません。誰でもそのとき、その時間その場面によって避難しなければいけなくなる可能性があります。
ペットの避難場所
台風19号の被害を検証し、
世田谷区では、風水害での避難の場合「各避難所でペットを受け入れます」と明確に打ち出されました。これは、「雨風の防げる屋根のある場所」です。
では、実際に避難所のどこをペットの避難スペースとするのでしょう?
前回「①台風19号が迫る当時の状況」で、見てきたように「昇降口」「体育倉庫」「多目的スペース」「体育館の一部」などで受け入れた例もありますが、避難所の施設形態によっても違ってきます。
避難してからでは、困難なことが多くあります。
次回は、「③台風19号の被害を踏まえた対応は?」をお送りします。
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