2020年9月4日金曜日

『ペットと私と防災』Ⅲ

ット防災せたがやネットワークの立ち上げメンバーの私たちは、世田谷区を主に、獣医師、動物看護師、ドッグトレーナー、愛玩動物飼養管理士等ペットの専門家として、また、防災についても地域の人とペットのつながりを大切にそれぞれ活動してきました。そんな私たちがなぜペット防災のネットワークをつくることになったのか?
”ペットと私と防災”をテーマにおはなしします!

『ペットと私と防災』 長谷川 承 

  


「ペット防災世田谷ネットワーク」の立ち上げの経緯

アルマ動物病院の長谷川と申します。
ペット防災世田谷ネットワークの立ち上げに関わることができましたこと、大変喜ばしく思っています。
このネットワークが世田谷区の同行避難をはじめとする、ペット防災の発信源となるよう活動してまいります。皆様のご支援をお願い致します。

この場をお借りして、本ネットワーク立ち上げまでの経緯をご紹介致します。

世田谷区には、ご存じの通り90余りの小中学校が地震災害時避難場所として設定されています。

保健所の資料ではその多くの避難場所で同行避難が“可”となるものの、具体的なマニュアルはほとんど存在していないのが現状です。

 一昨年前上野毛まちづくりセンター“の浅枝様、金澤様から要請があり、同行避難についての話し合いをしました。

同地区には玉川小、中町小・玉川中の2箇所避難場所があるものの、同行避難についての取り決めは一切ありません。

 “とりあえず全くゼロの状態から同行避難を始めてみよう”ということになり、

まず

1.自治会への同行避難というものの周知

2.避難場所でのペット避難用地確保

3.ミッションボックス作成

4.ペット班の組み入れ

の4つをおこなうことにしました。

 

そして13については以下のように行いました。

1.  避難所運営訓練での同行避難についての講演。

2.  自治会、学校側との話し合いによるペットの避難場所の確保

  ミッションボックス作成

この3項目については3人でも行うことができましたが、

4.  ペット班の作成

では、既に自治会の方々はそれぞれ班分けされた役目を持っておられ、新規に募集するすべもありませんでした。
さらにペットを飼っている方を募集するのも時間がかかり、しかも永続性に乏しいなどの問題がありました。

そこで、「地域のペットコミュニティーの方にお願いするのはどうか?」

もし大丈夫であれば上記の問題も解決でき、しかも、コミュニティーでは以前から独自に防災の活動を行っているのを伺っていました。
まちづくりセンターとしても組み入れは可能とのことから、声をかけてはということになりました。

当院の患者様であり、ペットマッサージインストラクターとしてもご協力下さっている浜田様に、話をしたところ快諾を頂きました。
そして、上野毛地域防災活動のペット班として尽力をして下さると共に、ほかの地域にも同行避難の活動の輪を広げていけるようにとの趣旨で“ペット防災世田谷ネットワーク”を立ち上げることになりました。 

まだまだ上野毛地区の同行避難は始まったばかりですが、ゼロからでも何とかできるとの実感を持つことができました。
そしてのこ上野毛をモデルケースとして、世田谷区全体に同行避難の輪が広がっていくように“ペット防災世田谷ネットワーク”も活動していく所存です。
今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます




長谷川承 (しのぐ)  (理事)

アルマ動物病院院長 

獣医師。

獣医師会でのペット防災活動を行うなかで、いろいろな方と出会い、今回このような活動に加われることを大変嬉しく思います。世田谷の人とペットの健康と防災に貢献できるよう、頑張って参りたいと思います。

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