2021年6月21日月曜日

ペット防災~世田谷区獣医師会の取り組み

 ペット防災について

私たちペットの飼い主がお世話になっている動物病院の先生方。
世田谷区獣医師会では日頃の診療だけでなく

ペット防災については、
”大規模災害発生時に大切なペットと一緒に避難ができるよう”
#もしペットと離れてしまってもすぐに見つかるよう”
世田谷区とともに災害・防災対策の活動をされています。

ペット防災について、世田谷区獣医師会の取り組みについて
支部長本間義春先生、防災委員長田部久雄先生に原稿を寄せていただきました。
ありがとうございます。



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「ペット防災~世田谷区獣医師会の取り組み」


(公社) 東京都状医師会世田谷支部  支部長    本間義春 先生

                 防災委員長  田部久雄 先生


【1】獣医師会の防災活動への取り組みについて     

東京都獣医師会世田谷支部(以下獣医師会)では、世田谷区とペット防災に関する協議を行

い、災害時に獣医師会所属の動物病院が被災していない場合、負傷した動物の応急処置を

無料で行うという契約のみ締結していました。


 その後、東日本大震災以降、区民の皆様の防災意識が高まったことにより、

獣医師会は、保健所、街づくりセンターなどと相談し、会を5ブロックに分け、

ブロック毎に2名以上の防災委員を配置することで、ペット防災についての講演、避難場所

の確保、実地訓練など、アドバイザーとしてペット同行避難に貢献してまいりました。

                   *世田谷区獣医師会HPより

その効果もあり、平成30年には、たった2か所での防災講演も、令和元年には9かに急増

いたしました。

 令和1年は、台風19号による多摩川決壊もあり、地震対策だけではなく、温暖化による風

水害対策についても検討し、氾濫個所に一番近い支部員の先生に、当時の対処法を報告して

いただき、獣医師会内で情報共有するとともに、東京都獣医師会の会報にも掲載させていた

だきました。

 また、獣医師会支部防災委員だけにではなく、支部員全員に、ペット防災に関する知識を

つけ、地域に貢献できるように、


令和1年10月の支部会にアナイス(ヒトと動物の防災を考えるNPO法人)代表平井潤子氏を講師に招いての勉強会、

令和2年の8月には、平井氏はじめ、世田谷区議の先生、獣医師会防災委員、杉並支部、

現支部長、前支部長、保健所課長、とともに、地震と風水害に関する勉強会を行い、その結

果をまとめ獣医師会で共有いたしました。


杉並支部のみならず、新宿支部、品川支部など隣接した他支部との情報交換にも、力を入れ

るようにしています。


【2】ペット防災せたがやネットワーク(以下P防)と獣医師会の連携について

 P防様が結成されて、令和2年9月に、その活動内容をご説明いただきました。

情報ボランティアとして、素晴らしい活動で、区民にペット同行避難を提供するのに最適と

思い、獣医師会も積極的に協力しています。

 令和2年11月には、保健所、世田谷区議との三者協議、山野小での防災訓練に田部防災委

員長とP坊の浜田代表、斉郷理事2名ともにご参加、取材していただきレポートにまとめて
共有いたしました。→レポート

その後も令和2年12月17日には前述の平井潤子氏と、発災時の情報収集と難しさについて、

過去の失敗例をもとに勉強、検討会議を行いました。

今後も、獣医師会は、

防災のイロハである自助、共助、公助の周知徹底への協力、

時の際に、行っておくべき準備の啓発として、避難所に動物を避難させる場合に必要な
防、しつけ、避難所に持ち込むフード、飲料水、常備薬などの情報提供をするとともに、

P防のポスターの院内掲示、HPへのバナー添付などの協力を行っています。


【3】 今後の課題について    

 獣医師会としては、発災時には基本的に動けませんので、平時のうちに、できうる限り
 P防様等を主体とした、備えを行えねばなりません。

a) ペットの避難場所の確保、飼い主様の防災意識の向上、啓蒙活動

世田谷区では、ペット同伴避難は認められていません。ペット同行避難と言い、飼い

主様とペットの居場所は別々となります。ペットの鳴き声、糞尿の臭い等による、ペット

を飼っていない人とのトラブルを何としても回避しなければなりません。

 

個々の飼い主様の、ペット防災に関する意識の向上も、非常に大切だと思われます。

大きな災害に見舞われた場合、公立の小中学校だけでは、ペットを受け入れる避難場所

としては、圧倒的に数が足りないかもしれません。

さらに、新型コロナ感染症の三密対策により受け入れキャパシティに制限が生じているのが実情です。


昨今では、公設の避難所だけでなく、その他にも個人的な避難先を平時に確保しておき、

臨機応変に避難できるよう「分散避難」を心掛けることが推奨されています。それらの情

報を飼い主様に啓発し、飼い主様自身が複数の避難先を確保しておくことが、喫緊の課題

と思われます。

避難場所設定に関する、衛生面も含んだアドバイスであれば、獣医師会としてもご協力

できるのではないかと思います。


b) 発災時の正確な情報収集と、情報発信について

P防様が、この部分の担当となると思いますが、玉川1ブロックのボランテイアが中心と

なって世田谷全域をカバーすることは、100%不可能です。

保健所では、被災動物ボランティアを区民に対して募集しており、その勉強会等を通じて、

仲間を増やすことが、まず、必要と思われます。

また、獣医師会の先生の中にも、ペット防災のボランティア活動に積極的な患者様等を

ご存知かもしれませんので、獣医師会の先生を介して繋がりを広めることも可能ではないで

しょうか?

 

そして、各ブロックにP防様のような情報に関する拠点となる団体を設置し、互

いに連携を取ることで、多少はパニックを防ぐこと可能だと思います。


 正確な情報の発信は、時間軸に差が生じるため、保健所、獣医師会、P防様等のボラ

ンテイアか密接な連携をとり、オンタイムでの情報管理ができる様に訓練しておくこ

とも、今後の大きな課題でしょう。


【まとめ】

  発災時には、行政、獣医師会、ボランティア団体が行えることは限られてきます。

 いつ起こってもおかしくなく、ちゃんと機能するか疑問な点もあります。

 しかし、平時から少しずつでも各所が連携を取り、問題点をあぶりだし、解決していく

ことにより、被害を減らすことは可能です。

 最後に、飼い主様が、常日頃、イメージトレーニングをすることも、大切だと思います。

為すべき課題は、山積していますが、 獣医師会としても、平時に、できる限り各所と連

携、協力を促し、情報提供も行うことにより、お役に立てるよう、微力ではありますが、

努力を続けていく所存です。


                   



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●世田谷区獣医師会 HP

●世田谷区獣医師会 HP:防災/災害対応

2021年5月23日日曜日

【活動報告】世田谷区地域の絆プロジェクト 令和2年度活動報告 終わりました。

 

世田谷区地域の絆プロジェクト

令和2年度の活動報告も無事に終わりました。



1年目の活動は、コロナ禍で思うような活動ができませんでしたが、各所との話し合いをする時間がたくさんとれました。 

世田谷区獣医師会とは、ペット同行避難についての問題点や課題について話し合いしっかりと連携を取ることができました。世田谷区獣医師会HPでは、ペット防災せたがやネットワークのリンクが貼られています。

防災・災害対応 | 世田谷区獣医師会 (vets.tokyo)


 

世田谷保健所とは、避難所の現状や被災動物ボランティアについての話し合いをしてきました。

 

世田谷区の横のつながりを強化するため、上野毛地区、砧地区、瀬田地区、上馬地区、深沢地区、駒沢地区の地域の方々との交流を持ちました。

 

避難所にペット班を設置する為には、その地域に住む方々の力が必要不可欠です。人と動物が共生する地域作りのためにも、しっかりとしたネットワークを繋げていきたいと思っています。

 コロナ禍では避難所の収容人数は通常時の半数となっています。

ステイホーム中の今出来る事として、自宅は浸水地域なのかハザードマップで確認して、家族で避難経路、避難場所を確認してみてください。

震災時、もしかしたら家族バラバラの場所で被災するかもしれません。数日連絡がとれなくなる事があるかもしれません。どこに避難すればいいのか、どんな風に家族と連絡をとるのが、シュミレーションしてみてください。

 

令和3年度は、地域の防災訓練にも是非参加してみて下さいね。

ペット防災せたがやネットワークでも、ペット同行避難訓練を行いたいと計画しています。

 

活動報告の詳細はペット防災せたがやネットワークのHP「活動報告」

ブログをご覧下さい。



ペット防災せたがやネットワーク 代表 浜田 あゆり    

2021年3月9日火曜日

【防災のお話し】〈シリーズ②〉2019年台風19号の体験から世田谷区の「ペット同行避難」を考える

 ◇シリーズでお伝えします◇

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はじめに
①台風19号が迫る当時の状況は?(
前回)
 避難所、ペットの受け入れ
②風水害の危険が迫る時 できることは?(今回)
 世田谷獣医師会防災委員蜷川先生インタビュー
③台風19号の被害を踏まえた対応は?
 次回予定

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②風水害の危険が迫る時 できることは?

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多摩川周辺地域を歩いてまわってみました
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上野毛まちづくりセンター管内(上野毛(1~4丁目)、野毛(1~3丁目)、中町(1~5丁目)掲示板には、「ペット防災せたがやネットワーク」のチラシを掲示させていただいていました。掲示期間が終了になったので、多摩川周辺の地区をちらしを回収しながら、災害時の行動を考えてみることにしました。



この日は、多摩川の水位は低く、のどかな風景からはとてもここが浸水するとは感じられません。

 しかし、周辺をまわってみると、想定浸水深さ3M、


 さらに、6M、7M という表示があります。


良く見ると、2階ほどの高さの壁に浸水の跡が残っているところもあり、被害の大きさがわかります。


ちょっとわかりにくい写真になってしまいましたが、お年寄りの方には、きつい坂道もありました。

お年寄りの方、体の不自由な方、小さなお子さん
ペットを連れた家族も、危険が迫ってから避難するのは困難があることでしょう。


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世田谷獣医師会水害アドバイザー 蜷川先生へのインタビュー
『水害は読める』 
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後日、東京都獣医師会 世田谷支部の水害アドバイザーである「クローバー動物病院」(世田谷区玉川117211)蜷川先生に当時の状況と今後の備えについてお話しをうかがいました。


 【当時の状況】

クローバー動物病院では?

台風19号が猛威を振るった1012日。

クローバー動物病院では、結果的には、浸水の被害はありませんでしたが、一時は周辺地域での浸水が広がり病院の浸水も予測された状況でした。

クローバ動物病院では、あらかじめ、リスクが高まった際の行動のひな型を作っていたので、それに沿って、スタッフの安全、動物たちの安全確保のための移動について話し合われたそうです。

 

周辺地域の飼い主さんは?

当日、ペットを飼育されていた方はどうされていたでしょうか?

クローバー動物病院に、当日ペットを預けたいという方はいなかったそうですが、周辺地域で、自宅が浸水の被害にあわれた飼い主さんもかなりいらっしゃったようです。
その後、病院にみえた飼い主さんのお話でわかったことですが、
台風が近づく前に前もってペットだけ他に預けていた方や
自宅が浸水している場合は、自宅にもどれるまでペットの犬猫は、それぞれ
家族、親戚、友人、ペットホテルなどに預けるなど、それが12ヶ月にも及んだケースもあったということです。


私たちができる備え】

蜷川先生が強く言われていたのは、「水害は読める」「地形を読み込む」ということです。

ハザードマップよくよく見ることで、水害の危険が迫ってきた時、

どういう行動をするのか?手順、オプションを考え、実行することができる。のです。


地形を読み込むことで

リーダーは、ハザードマップから地域の避難ルートを誘導することができます。

自力で避難できないお年寄りは、早めに上に避難できるように手助けすることは、実際に

地域で意識して行われているそうです。

 また、クローバー動物病院では、地域での飼い主さんとの勉強会も行われています。

地域で活動する方々が、台風19号の被害を詳細に検証した資料も作られていました。

台風19号の被害を受けて、世田谷区のハザードマップは、最新の浸水予想区域図を反映し、名称も「洪水・内水氾濫ハザードマップ」に変更、より詳細にわかりやすく改訂されました。
各家庭に配布されていますので、必ず、自宅周辺の危険な場所を確認してください。
ハザードマップは、世田谷区のHPでは、こちらから御覧になれます。

 前回の①台風19号が迫る当時の状況は? で、お伝えしたように、

特に風水害では、激しい風雨の中避難してくる状況で室外にペットだけ置くということは考えられません。初めから、避難所へのペットとの同行をあきらめた人が多く、避難所に来てもペットは受け入れられないとと聞き、自宅が浸水しているのにひきかえした人もいました。その後、どうなったのかが気がかりです。

川崎市では、ペットを置いて避難はできないからと、避難せず亡くなられた方がいらしゃいました。ペットを4匹飼っていらっしゃったそうです。心からお悔やみ申し上げます。

「非常時を想定して、飼い主として備えをしておくこと」これはもちろん大切なことです。

しかし、毎年毎年、これまでに想定したことがない・・・という言葉が更新されるような大雨、集中豪雨の発生、大地震もいつ起こるかわかりません。誰でもそのとき、その時間その場面によって避難しなければいけなくなる可能性があります。


ペットの避難場所

台風19号の被害を検証し、

世田谷区では風水害での避難の場合「各避難所でペットを受け入れます」と明確に打ち出されました。これは、「雨風の防げる屋根のある場所」です。

では、実際に避難所のどこをペットの避難スペースとするのでしょう?

前回「①台風19号が迫る当時の状況」で、見てきたように「昇降口」「体育倉庫」「多目的スペース」「体育館の一部」などで受け入れた例もありますが、避難所の施設形態によっても違ってきます。

ペットの安全な管理、アレルギーのある人、ペットが苦手な人との動線の分離等など
避難してからでは、困難なことが多くあります。

ペット防災せたがやネットワークでは、玉川小でのペット滞在スペースの検証と、山野小避難開設訓練に参加させていただき、ペットの同行避難を現場で検証することが、いかに大切かとわかりました。

世田谷区では、基本は、ペット滞在スペースは人と離れたスペースとされているのですが、ペットの管理はどうするのか?ペットの安全管理はどうすればよいのか?
検証することで具体的な課題も見えてきます。

ペットが飼い主と離れることで、不安になり、鳴き声、騒音、ストレスで体調をくずすこともあります。ペットの世話が適切にできなければ、糞尿のにおい、衛生面の問題が生じます。多様なケージが持ち込まれるので、管理をしっかりしなければ暴れて壊れるなどでペットが飛び出してしまう危険(ペットと人の両方に対し)もあります。

ペット防災せたがやネットワークで、現場を検証する中で、

「水害での一時避難は長くても1日。であれば、飼い主が責任をもって自分のペットと共に滞在し、糞尿の処理、ゴミの持ち帰りを徹底する方が、人もペットも落ち着き、鳴き声も減り、他の避難者の安全と安心が得られるのではないか」
と意見を出させていただきました。

また、アレルギーがある方に配慮するために、その方たちの滞在スペースを確保して安全面に気をつけることで安心もされるのではないかとの提案も出てきました。


ペットと飼い主の滞在スペースを同じにすることについて蜷川先生にもお考えをうかがいました。

「ペットの同行避難について、問題となるペットの「騒音、におい、アレルギー」への対応を合理的な方法で進めること

たとえば、
ペットだけでいることでずっと鳴き続けるというカオスが生まれるならば、そうしない方法として、ペットと飼い主のスペースと避難された人のスペースのエリア分けはどうか?
さらに、その距離を離すことはどうか?

避難してきている様々な立場の方が、納得する合理的な方法をみいだすことです。
さらに「あきらめずに合理的な方法で進めていく姿勢を持つこと」が大事だと先生はおっしゃいます。


動物へのアレルギー、鳴き声、匂いへの問題があり、
世田谷区では、現状は、人とペットは別スペースが基本になっていますが、
ペットが好き、嫌いの感情ではなく
各避難所運営を具体的に検討する中で、「合理的方法」みいだしていく道筋を作ることが必要だと強く感じました。

このブログを読んでくださっているみなさま
世田谷区の各地区、各地域のみなさま
ペットを飼っている方も飼っていない方も
ご意見、ご質問、あるいは、実例などぜひお寄せ下さい。

次回は、「③台風19号の被害を踏まえた対応は?」をお送りします。




(文・編集 斉郷 恵)




 




 


2021年2月19日金曜日

【防災のお話し】〈シリーズ①〉2019年台風19号の体験から世田谷区の「ペット同行避難」を考える

   ◇シリーズでお伝えします◇

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はじめに
①台風19号が迫る当時の状況は?
 (今回の記事)
 避難所、ペットの受け入れ
②風水害の危険が迫る時 できることは?
 世田谷獣医師会防災委員蜷川先生インタビュー
③台風19号の被害を踏まえた対応は?

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①台風19号が迫る当時の状況

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2019/10/12(土)多摩川氾濫 避難指示が出された
避難所の状況を、時系列で見ていきましょう。
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10/10(金) 
・台風19号の進路は、関東首都圏上陸が予想され、10月10日に災害対策本部を設置
10/11(土)
・区内小中学校休校。幼稚園・小学校休園。8か所の避難所開設を決定。
10/12(日)
・台風19号接近。
・午後2時 多摩川氾濫警戒情報発令避難所を順次開設(22カ所)
・午後2時45分 避難準備・高齢者等避難開始を発令エリアメール、ホームページ、ツイッター、防災行政無線等での情報発信。
HPにアクセス集中し閲覧できない状態となった。
・午後3時30分 多摩川氾濫危険情報発令
警戒レベル4である多摩川の洪水に関する避難勧告発令
・午後4時15分 土砂災害に関する避難勧告25カ所の避難所開設
・午後6時45分 警戒レベル4である「避難指示(緊急)」玉川1丁目と3丁目の堤外地のみ発令。
・午後7時30分 水位の上昇により、多摩川の洪水に関する「避難指示(緊急)」を、対象範囲を広げて発令
・合計で27か所の避難所開設。午後11時 ピーク時には5376名の方が避難

10/14 10時 避難されていた方が順次帰宅されたことを確認し、全ての避難所は閉鎖。


                                                   photo by saigo

 浮かび上がった問題 

■情報発信、情報の混乱
上記、区長あいさつの中でも触れられていますが、世田谷区のホームページにアクセスが集中し、閲覧できない状況が発生しました。(平常時1万未満のアクセス数が27万に急増)

多摩川氾濫危険情報が発令され、多摩川の水位の上昇がテレビなどで繰り返し報じられたこともあり、アクセスが集中したと思われます。(実際に私もこの時なんとか避難所の情報を知りたいと区のHPにアクセスを試みていましたが、つながらず、TwitterやSNSで情報をさがしていました。)

SNS上では、世田谷区はペット同行避難ができると聞いていたのに、連れて行ってみるとだめだと言われ帰ってきたという話や、世田谷区はペット同行避難ができないという情報が広がっていました。

最初に開設された自主避難所に「ペット受け入れ態勢はございません」との説明があり、その後、世田谷区の避難所についてそれ以上の情報が得られないこともあり、それがそのまま一律に「世田谷区はペット同行できない」という情報として伝わっていったように思います。

*自主避難所 
「同行避難の避難所対応については、地震災害発生時は原則ペットとの同行避難者を受け入れるため、その具体的な方法を各避難所運営組織が検討しています。台風第19号が通過した際には、水害時の避難に適した冠水の恐れのない施設である必要性から、地区会館等を自主避難場所として開設しましたが、ロビーなどの規模が小さいため、ケージに入れたペットを屋内に収容するスペースの確保が難しく、ペットの受け入れができませんでした。台風第19号に伴う今回の避難所運営等における問題や課題、水害時の避難所におけるペットの受入可否や、その周知等について、関係所管で検証し同行避難が可能となるよう体制を検討していきます。」(区長へのメール、区の回答より)




    ***************************
実際、避難所のペット受け入れは
どうだったでしょうか?
当日の画像、Twitter発信を見ていきましょう
    ***************************
 
【指定避難所 A 】 1610 
「現在避難者200人ほどです。ペットはダメと言われました。運営を仕切る区の指揮担当者がいないので混乱しています。」

【避難所 B】 1659

「体育館の倉庫が同伴避難場所。まだ外にも犬猫連れてきた方々並んでいます。倉庫は満員ですが物をどかしてこれからスペースひろげます。」




「町会の方と相談し、ここが犬猫同伴避難エリアとしていただきました。

外の広場も屋根あります。すぐに避難してください。」


「ペット同伴避難エリアは2階への階段のぼる手前。張り紙とかないので。世田谷区としては認められないそうです。しかし町会おっけーなら良しとなりました!今、わんこ避難きました。」


【避難所 C 】 

ペット同伴。体育館入って右側手前のブロック許可いただきました。

今現在数匹のウサギやわんちゃん避難しています。


【避難所 D】

毛布を運び入れている入り口の様子です。毛布は風雨強くなったときに運び入れられています。このシステムはどうなっているかはわかりませんでした。





入り口の様子は、ペット可否も聞けない状況を現していると思います。
受付では例えば「私の住んでいるマンションは避難したほうがいいか?」という類の質問が多く感じました。
「避難所に避難してきたほうがいいか?」を聞きに来る人が本当に多かったのです。

私たちは平常時に自分の住んでいる地域の情報を把握しておきましょうと
よく聞いてきたと思いますが、
現実には、やはり避難情報が流れてくるまではわからない人がとても多いのです。

当日にペットはどうかは聞くことはハードルが高く、やはりペットの避難は早く今のうちに
進めていかなければと痛感しました。


以上は、2019年10月12日当日、菊池ひとみ(ペット防災せたがやネットワーク理事)が、
避難所をまわった際の画像、言葉より構成、編集いたしました。

*掲載している写真は、避難所の一部であることはご了承ください。
*画像、文章の無断転載はご遠慮ください。



『大切な地域のつながり』

・ ある避難所では、すでにペットと一緒にいられるスペースがありました。

・ある避難所では、入口でペットは入れませんというアナウンス

・ある避難所は当日現場で決定し、臨時でペット避難スペースを開設et

地域防災に取り組む町会の方々、運営に関わっている様々なポジションで活動する方々の表情や落ち着いた対応等を目の当たりにし、避難所運営をまとめている様子や思いに実際に触れ、改めて感じ入りました。 

避難所運営はエリアごと違うのですから、納得がいきます。そして、ペット防災について乗り越えるべき多くの課題もよく理解できました。

〈ペット防災せたがやネットワークブログ「ペットと私と防災」菊池ひとみより抜粋〉

 



避難所で浮かび上がった問題

■ペット受け入れの体制

当日の状況から避難所のペット受け入れの体制について以下の問題があげられます。

・開設数を順次増やしていったが避難所がいっぱいになり入りきれず、他の避難所に回らざるを得なかった方もいた。

・実際の現場では、ペットと人を分けるということはできなかった

・自宅が浸水しているのに、ペットと入れないので、ひきかえすという人もいた

・ペット受け入れを断られたが、現場で粘りよく交渉し、限定したエリアで受け入れた事例もある。

上記のことから

「各避難所ごとに、風水害の際と地震の際を想定して具体的なペット受け入れの体制を考えておくこと」

避難所ごとのペット同行マニュアルの作成が重要だと考えます。


次回は、

②風水害の危険が迫る時 できることは?
 
世田谷獣医師会防災委員 水害アドバイザーの蜷川先生にインタビューした内容をお送りします。

                        
(文・編集 斉郷 恵)




 







2021年2月15日月曜日

【防災のお話し】〈はじめに)2019年台風19号の体験から世田谷区の「ペット同行避難」を考える

 はじめに

「ペットを連れて避難する?できる?しない?」

5,376人

▼27カ所

これは、2019年10月の台風19号により、世田谷区内で避難した人と避難所の数です。
多摩川流域を中心に甚大な被害を及ぼしました台風19号。想定を超える雨量による避難指示、避難勧告が出され、27の避難所が順次開設されました。避難した人は、5376人にものぼります。 〈資料:世田谷区「台風第19号による世田谷区の被害状況と対応等について」10月12日23時時点〉

       *写真:2019年台風19号避難・世田谷区(転載禁止)


直面する風雨の中の避難
世田谷区で、これほど多くの人が避難するのはかってないことでした。大型台風が来ることはわかっていても、多摩川氾濫の危険が迫り避難することまでは想定していなかった人が多かったのではないでしょうか。
それまで地域で行われてきた避難訓練は、ほとんどが地震を主として想定して行われていましたし、多くの人がペットを連れて避難するかどうか判断を迫られることも初めてのことでした。ペット同行についても情報が混乱し様々な課題が浮き彫りになりました。

ペット防災せたがやネットワークでは、当時の資料、報道、インタビューをもとにペットと共に地域に暮らす飼い主の視点から当時の状況をお伝えし、その後の検証でうかびあがった課題と対策、「ペット同行避難」についてみなさんと共に考えていきたいと思います。

「風水害」「地震」では、区の指揮系統も、避難所の運営管理も違っています。(このレポートを書いている自分自身も、この時は、よくわかっていませんでした。詳しくは後述)が、私たちが直面した台風19号による体験から、風水害での「ペット同行避難」を進めることが、震災時のペット同行避難へのアプローチにもなると考えています。

地域の皆様、ペットを飼っている方もいない方も、ご質問、情報、ご意見などどうぞお寄せ下さい。



シリーズでお送りします
『2019年台風19号の体験から世田谷区の「ペット同行避難」を考える

はじめに

①台風19号が迫る当時の状況・・・避難所、ペットの受け入れ

②風水害の危険が迫る時できることは・・・クローバ動物病院蜷川先生インタビュー

③台風19号 被害を踏まえた対応


(文・編集 斉郷 恵)


2020年12月17日木曜日

【活動報告】11/29山野小学校避難所開設訓練 見学参加させていただきました!

 避難所開設訓練 ペット同行避難  

世田谷区山野小学校の避難所開設訓練で、ペット同行避難についても、検証されるということで、「ペット防災せたがやネットワーク」も、見学参加させていただきました。 

世田谷区では基本的にどの避難所もペット同行避難ができるとされています。しかし、ペットをどのように受け入れるのか、ルール作り、運営は各避難所運営組織が協議して行うことになり、実際の受け入れについては避難所により異なります。

 山野小学校は、震災時、水害時の避難所として指定されています。ペット同行避難についても、10年来継続してとりくまれています。

世田谷獣医師会では、各地区防災担当の先生が決まっていますが、これまでも山野小では獣医師会の先生がペット同行避難訓練を担当されています。


 20201129日(日)山野小学校避難所開設訓練】レポート

 新型コロナ感染予防のため、マスク着用はもちろんですが、受付時の検温もありました。

参加人数はしぼったそうですが、それでも多くの地域の方々が参加されていました。

山野小の校長先生、世田谷区からは、保健所、砧まちづくりセンター、防災担当の職員の方が参加されていました。

私たちは、世田谷獣医師会の支部長本間先生、防災委員長の田部先生に同行させていただき、風水害時のペットの避難スペースとされている昇降口に向かいました。

*風水害時、世田谷区ではすべての避難所で風雨がしのげる屋根のある場所にペットの避難スペースをつくるとされている。

風水害時ペットの避難スペースとされている昇降口

       新型コロナ対策のため、設営は一部に縮小して行われています。

 

・ブルーシートを敷き、ペットケージ棚を設置


ペットケージ棚の設置は地域の専門業者の方が協力してくださっているそうです。

日頃の地域のつながり、協力関係があるからこそできていることですね。

さらに、ペットの安全を考え、滑らないシート、ケージ間に仕切りを入れることなども検討されていました。

 

しかし、各避難所ごとに、場所も広さも違います。避難所に合った形態があると思いますが、それを見いだすには、机上だけでなく、実際に避難所設置をしてみることで課題も解決策も出てくるのだと感じました。



世田谷区ではケージは飼い主持参が原則です。

このように実際にケージを置いてみると、安全性、衛生面、ペットの管理をどのようにすればよいか、課題点が具体的になってきます。

写真ではよくわかりませんが、獣医師会の本間先生の愛犬のトイプードルがケージに入っています。

段階が進んでいけば実際にペットを連れてきて検証することも重要になりますね! 

ここでは、(風水害での一時避難長くても1日を想定しています。)

ペットは、飼い主が責任をもって見るのが、ペットが落ち着き安全に管理できるのではないか、
ゴミは飼い主が持ち帰りを徹底するなどの意見交換を行いました。

また、アレルギーの方への対応、人の動線と重ならないエリア分けを確認しました。


この日は、さらに、体育倉庫に行き震災時のペット避難場所について、検討が行われていました。

 

昨年の台風19号では、世田谷区でのペット同行避難の態勢が問われました。

山野小避難所運営本部長の原岡様から、

「山野小では10年くらいかけ少しずつ取り組みを進んできた。ここが世田谷区の中で特に進んでいるわけでなく、どこの避難所でも、その避難所のルールがあるというようにならなければいけない」というお話しをうかがいました。

 

山野小学校避難所開設訓練に参加させていただき、避難所のペットの受け入れルールを作ることが重要だと強く感じました。 

避難所の受け入れ枠は限られているため、
いざというときに、混乱により本当に避難が必要な人がペット同行できないために命をおとすことがないように、世田谷区全体で同様に、ルール作りをしていくことが大切です。


山野小学校避難所運営組織のみなさま、ありがとうございました。

■「山野小学校での避難生活のルール」世田谷区HP

https://www.city.setagaya.lg.jp/kinuta/006/008/d00187199.html

 

ペット防災せたがやネットワークでは地区ごと、避難所ごとのペット受け入れルールを作ろうと取り組んでいます。

今年度は上野毛地区を中心に、ペット受け入れのルールー作り、マニュアル作りを進めていますので、その様子は活動報告でお伝えしてまいります。


                             (斉郷 恵)


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2020年11月9日月曜日

【防災のお話し】世田谷区5つの地域:ロゴにこめた思い

つながろう
愛するペットのために



     *desaigned by jumbledesaigbnan



ロゴにこめた思い

世田谷区5地域での   ペット同行避難モデル作りを!
●先行地区から全域へ広げていこう!

世田谷5地域とは?

世田谷区は世田谷、玉川、北沢、砧、烏山の5つの地域に分かれています。

ペット防災せたがやネットワークのロゴ製作は駒沢にあるジャンブルデザインマンさんに
この5つの地域を絶対に入れて下さい!と依頼しました。

この5地域はさらに地区に分かれ、世田谷区には全部で28地区があります。
この地区ごとに、まちづくりセンターがあり、災害時の避難場所もこの地区ごとに指定されています。



●地区の区分、受け持ちのまちづくりセンター
 詳しく説明されています。

 あなたの住んでいる「地域」「地区」「まちづくりセンター」を確認してくださいね。
 *町名からまちづくりセンターをさがすのは、


●「ペット防災せたがやネットワーク」の活動拠点は玉川地域の上野毛地区になります。
上野毛まちづくりセンターと連携し、ペット同行避難マニュアル作りを進めています。

玉川地域にはその他に、「奥沢地区」「九品仏地区」「等々力地区」「用賀地区」「二子玉川地区」「深沢地区」があります。

このような地区から、地域へ、地域から世田谷区全域がレベルアップしてペット防災の備えを進めていけることが私たちの願いです。





公式LINE「ペット防災せたがやネットワーク」

HP, ブログ、公式LINETwitterでの情報発信をしています。その中でも、公式LINEでは、ダイレクトに必要な方への情報をお届けできます!

さらに公式LINEでのお友だち登録、会員登録数が増えていくと、地域ごとの情報を発信していくことができるのです。

非常時にはとても大切な情報ツールになります。

公式LINEでお友達になっていただいたら、是非、ご自身の地域、地区の返信をお願いいたします!

公式LINE「ペット防災せたがやネットワーク」での流れ🐕🐱

 

●お友だち登録・・・トーク画面にペット防災せたがやネットワークより「友だち追加ありがとうございます」ご挨拶を送ります。今後、LINEで情報をお届けします。

●トーク画面で、地域・地区の返信をしてみてくださいね。

例:「玉川」(地域)」「等々力(地区)」

●さらに、会員登録していただけると、より正確にメールで情報をお届けできます!


《参考》お住まいの地域・地区

玉川地域

・奥沢地区 東玉川1〜2丁目、奥沢1〜3丁目

・九品仏地区 玉川田園調布1〜2丁目、奥沢4〜8丁目

・等々力地区 玉堤1〜2丁目、尾山台1〜3丁目、等々力1〜8丁目

・上野毛地区 上野毛1〜4丁目、中町1〜5丁目、野毛1〜3丁目

・用賀地区 上用賀1〜6丁目、玉川台1〜2丁目、用賀1〜4丁目

・二子玉川地区 玉川1〜4丁目、瀬田1〜5丁目

・深沢地区 駒沢3〜5丁目、新町1〜3丁目、深沢1〜8丁目、桜新町1〜2丁目、駒沢公園



世田谷地域

・池尻地区 池尻1〜3丁目、4丁目1-32番、三宿1〜2丁目

・太子堂地区 太子堂1〜5丁目、三軒茶屋1丁目

・若林地区 若林1〜5丁目、三軒茶屋2丁目

・上町地区 世田谷1〜4丁目、弦巻1〜5丁目、桜1〜3丁目

・経堂地区 経堂1〜5丁目、宮坂1〜3丁目、桜丘1〜5丁目

・下馬地区 下馬1〜6丁目、野沢1〜4丁目

・上馬地区 上馬1〜5丁目、駒沢1〜2丁目


北沢地域

・梅丘地区 代田1〜3丁目、梅丘1〜3丁目、豪徳寺1〜2丁目

・代沢1〜5丁目、池尻4丁目33〜39番

・新代田地区 代田4〜6丁目、羽根木1〜2丁目、大原1〜2丁目

・北沢地区 北沢1〜5丁目

・松原地区 松原1〜6丁目

・松沢地区 赤堤1〜5丁目、桜上水1〜5丁目



砧地域

・祖師谷地区 祖師谷1〜6丁目、千歳台1〜2丁目

・成城地区 成城1〜9丁目

・船橋地区 船場1〜7丁目、千歳台3〜6丁目

・喜多見地区 喜多見1〜9丁目、鎌田1〜4丁目、宇奈根1〜3丁目

・砧地区 岡本1〜3丁目、砧1〜8丁目、大蔵1〜6丁目、砧公園



烏山地域

・上北沢地区 上北沢1〜5丁目、八幡山1〜3丁目

・上祖師谷地区 上祖師谷1〜7丁目、粕谷1〜4丁目

・烏山地区 給田1〜5丁目、北烏山1〜9丁目、南烏山1〜6丁目 

2020年9月29日火曜日

【活動報告】9/24 玉川小学校にて「ペット同行避難」マニュアルの実地検証を行いました

 『水害時の避難所』開設 

~ペット同行避難・ペット滞在スペースの実地検証

玉川小学校にて、上野毛まちづくりセンターの3名の職員の方、ペット防災せたがやネットワークのメンバー4名とで、ペット同行避難マニュアル(9月2日に上野毛地区会館で行われた避難所運営(図上)訓練で示されたもの)検証を行いました。


水害時の避難所については震災時とは異なります。

避難所開設・運営はが責任を持ち、地域住民と共に運営することになっています。

地域本部(拠点隊)であるまちづくりセンターが中心となって運営します。

*世田谷区災害対策本部―玉川地域本部―上野毛拠点隊(まちづくりセンター)

①1日程度のお滞在を想定―配食なし
②マンホールトイレの設営は不要
③支援物資、ボランティアは来ない
④水害時は、豪雨が予想されるためペット滞在は屋内使用


■実施日 9月24日(木)10時~11時半

数日前には関東地方への台風12号の影響が懸念されており、もしかするとペット同行避難が現実になるかもしれない??という考えもよぎったくらいでしたが、台風の進路がそれ、当日は、雨もない曇り空でした。しかし、暴風雨の中での避難を想定して検証しました。

■実施内容

風水害でのペット同行避難を想定】

・マニュアルの実地検証、避難場所模擬設営、ペット班のミッションボックスの確認と改善

・玉川小学校では、第2図工室、横の西校舎昇降口をペット滞在スペースとして使用する

1,防災倉庫の確認

防災倉庫を開け、ペット用、ブルーシート、ペット班のミッションボックス、運搬用具を確認しました。




滞在スペースまで、運びます。


2,西校舎昇降口 ペット滞在スペースの設置
グランド側から見た西昇降口
用具が置かれている状態です。
安全な位置を考え用具を移動し、ブルーシートを敷きました。
高くなっている所は犬スペ-スと猫スペースの仕切り
中にコーンとバーが置いてみました。


暴風雨を想定し、校庭側の扉は閉め、ブルーシートでカバーする。
吸着フックをつけ、留めるなどの案が出てさらに検討することにしました。

9/24 実地検証では以下の内容を確認しました。

●犬と猫のスペースを分けることが大切、
●スペースの配分については、校庭側に猫スペ-ス、廊下側に犬スペース
●猫は飼い主は同伴せずケージを置く。扉を閉め、縦に重ねて管理。
●スペース配分は、猫1;犬2
●犬は飼い主1人のみ犬と同伴。
 緊急避難の場合のケージの大きさ、種類も様々であり、ペットのトラブルや事故がないよ
 う飼い主の責任のもとペットを管理するのが、人にとって
 も ペットにとっても安全であると考えました。
 *実地検証で出た内容を踏まえ、管理のルールをまとめ、本部との詳細ご相談が必要です。


3,ペット班のミッションボックスの確認と改善

 ミッションボックスの中身を一つ一つ確認し、
 誰が見てもわかりやすい流れにしていくよう、相談しました。




実地検証後、実際の受付から、避難、滞在、帰宅までの流れを確認しました。
ミッションボックスの中身はこの日の検証を踏まえて改善していきます。

上野毛まちづくりセンターのみなさまありがとうございました。

ペット防災せたがやネットワークでは、避難所設営のモデルケースとなり、
避難所開設マニュアルを作って、全ての避難所での土台作りを、上野毛まちづくりセンター、町会の方々、世田谷保健所、世田谷獣医師会と共に始めています。

ご質問、お問い合わせは、
ペット防災せたがやネットワーク事務局にメールでお寄せください。

petbousai@gmail.com



                             (斉郷 恵)








2020年9月22日火曜日

『ペットとわたしと防災』Ⅴ

 ット防災せたがやネットワークの立ち上げメンバーの私たちは、世田谷区を主に、獣医師、動物看護師、ドッグトレーナー、愛玩動物飼養管理士等ペットの専門家として、また、防災についても地域の人とペットのつながりを大切にそれぞれ活動してきました。そんな私たちがなぜペット防災のネットワークをつくることになったのか?

”ペットと私と防災”をテーマにおはなしします!

『ペットと私と防災』 斉郷 恵  



15歳のイヴ(右)と推定10歳(保護犬)のぷりん
トイプードル2頭を飼っています。
私は、広島県で生まれ育ち家には雑種や柴犬がいましたが、大学で上京して以来ずっと仕事や住居の関係でずっと大好きな犬を飼えないままでいました。
 15年前に世田谷区のペット可のマンションに住むことになり、やっと念願の犬との暮らしが実現しました。

その愛犬イヴが私の生活をすっかり変えてしまったのです。

 

それまで通り過ぎるだけだったまちの風景が様変わり。犬と散歩して発見する四季の変化や、すてきなお気に入りの場所。

さらに、犬を連れていると話しかけてくれる人の多く、お互いごく自然に挨拶をして

立ち止まってまちの情報交換したり

時には聞いてしまっていいのかしら?と思うような深いお話しもしてくださる方もいて

自分が住むまちの日常のすばらしさに気づいて、どんどんまちを好きになっていきました。 

愛犬を通して知り合った犬好きな人たち、また、逆に犬が苦手な人からの話も聞くこともあり、それで気づくことも多く、犬をきっかけにだれもが楽しめるまちをつくろう と

2013年に犬を愛する人のまちづくりとして「駒沢ドッグストリートプロジェクト」をたちあげ、世田谷区地域の絆事業としても活動してきました。

 


 “犬と遊ぶ・犬を知る+マナー”というモットーに賛同する方はだれでも参加できる飼い主のゆるやかなネットワークには「こまいぬクラブ」と名付け、毎月第3日曜日の「駒沢公園お散歩教習所」など愛犬とを開催しています。

 

ペット防災について真剣に考えるようになったのは、2011年に起きた311東日本大震災です。

「また戻ってくるからと周囲への遠慮で犬や猫を家に置き避難したままそれきり会えなくなった・・・」

「犬と共に津波から逃げ、やっと避難所までたどり着いたのに、犬は中に入れないと言われ外につないでいた犬がその後目の前で津波にのまれていった・・・」

現地での風景を見、被災した方のふりしぼるようなお話しを聞き
何があっても愛する犬たちは自分で守らなければという思いを強くしました。

 それから、地域の防災について関心を持つようになりましたが、ペット防災について、現実は犬や猫の飼い主さんが思っているよりまだまだずっとハードルが高いことも感じています。


 
こまいぬクラブでも、「ペット防災教室」を開催するようになり、この頃から浜田あゆりさん(ペット防災せたがやネットワーク代表)にも、飼い主の心構えや備えなど講師をお願いしていました。

また、世田谷区内では、ペット防災について関心を持ち取り組んでいる方、団体も多くあることも活動の中で知りました。

日頃お世話になっている動物病院の院長先生からも、世田谷区の獣医師会が保健所と連携し、地域のペット防災に取り組まれていることもお聞きしていました。

昨年の台風19号から1年がたちました。
その教訓をもとにまず私たちができることから、私たち飼い主がふだんからつながりを持って情報交換していくこともとても大事だと考えています。

「ペット防災せたがやネットワーク」が、点と点を結ぶ役割を果たし、大きなネットワークを築き、世田谷区全体のペット防災を進めていければと切に願って、情報発信に努めたいと思います。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 





斉郷 恵  (理事)

駒沢ドッグストリートプロジェクト代表 

Swimmy One・Wan project 代表 

愛玩動物飼養管理士1級