2020年9月22日火曜日

『ペットとわたしと防災』Ⅴ

 ット防災せたがやネットワークの立ち上げメンバーの私たちは、世田谷区を主に、獣医師、動物看護師、ドッグトレーナー、愛玩動物飼養管理士等ペットの専門家として、また、防災についても地域の人とペットのつながりを大切にそれぞれ活動してきました。そんな私たちがなぜペット防災のネットワークをつくることになったのか?

”ペットと私と防災”をテーマにおはなしします!

『ペットと私と防災』 斉郷 恵  



15歳のイヴ(右)と推定10歳(保護犬)のぷりん
トイプードル2頭を飼っています。
私は、広島県で生まれ育ち家には雑種や柴犬がいましたが、大学で上京して以来ずっと仕事や住居の関係でずっと大好きな犬を飼えないままでいました。
 15年前に世田谷区のペット可のマンションに住むことになり、やっと念願の犬との暮らしが実現しました。

その愛犬イヴが私の生活をすっかり変えてしまったのです。

 

それまで通り過ぎるだけだったまちの風景が様変わり。犬と散歩して発見する四季の変化や、すてきなお気に入りの場所。

さらに、犬を連れていると話しかけてくれる人の多く、お互いごく自然に挨拶をして

立ち止まってまちの情報交換したり

時には聞いてしまっていいのかしら?と思うような深いお話しもしてくださる方もいて

自分が住むまちの日常のすばらしさに気づいて、どんどんまちを好きになっていきました。 

愛犬を通して知り合った犬好きな人たち、また、逆に犬が苦手な人からの話も聞くこともあり、それで気づくことも多く、犬をきっかけにだれもが楽しめるまちをつくろう と

2013年に犬を愛する人のまちづくりとして「駒沢ドッグストリートプロジェクト」をたちあげ、世田谷区地域の絆事業としても活動してきました。

 


 “犬と遊ぶ・犬を知る+マナー”というモットーに賛同する方はだれでも参加できる飼い主のゆるやかなネットワークには「こまいぬクラブ」と名付け、毎月第3日曜日の「駒沢公園お散歩教習所」など愛犬とを開催しています。

 

ペット防災について真剣に考えるようになったのは、2011年に起きた311東日本大震災です。

「また戻ってくるからと周囲への遠慮で犬や猫を家に置き避難したままそれきり会えなくなった・・・」

「犬と共に津波から逃げ、やっと避難所までたどり着いたのに、犬は中に入れないと言われ外につないでいた犬がその後目の前で津波にのまれていった・・・」

現地での風景を見、被災した方のふりしぼるようなお話しを聞き
何があっても愛する犬たちは自分で守らなければという思いを強くしました。

 それから、地域の防災について関心を持つようになりましたが、ペット防災について、現実は犬や猫の飼い主さんが思っているよりまだまだずっとハードルが高いことも感じています。


 
こまいぬクラブでも、「ペット防災教室」を開催するようになり、この頃から浜田あゆりさん(ペット防災せたがやネットワーク代表)にも、飼い主の心構えや備えなど講師をお願いしていました。

また、世田谷区内では、ペット防災について関心を持ち取り組んでいる方、団体も多くあることも活動の中で知りました。

日頃お世話になっている動物病院の院長先生からも、世田谷区の獣医師会が保健所と連携し、地域のペット防災に取り組まれていることもお聞きしていました。

昨年の台風19号から1年がたちました。
その教訓をもとにまず私たちができることから、私たち飼い主がふだんからつながりを持って情報交換していくこともとても大事だと考えています。

「ペット防災せたがやネットワーク」が、点と点を結ぶ役割を果たし、大きなネットワークを築き、世田谷区全体のペット防災を進めていければと切に願って、情報発信に努めたいと思います。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 





斉郷 恵  (理事)

駒沢ドッグストリートプロジェクト代表 

Swimmy One・Wan project 代表 

愛玩動物飼養管理士1級

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