もしも、直下型地震がおこったらどうやって家族や動物たちの命を守りますか?
当ネットワーク代表理事、浜田あゆりより、地震への備えについてお話しいたします。
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11月20日に東京23区を震源とする地震が発生しました。
首都直下型地震はいつおきてもおかしくないと言われています。
もし地震が起きたら、どうやって命を守るのか、家族や動物達をどうやって守れるのかを身近な人達と日頃から話し合ってほしいと思います。
その為には、
想像力を働かさなくてはいけません。起こってほしくない、最悪なケースを想像して、1つずつ問題点、疑問点をクリアにしていきます。
例えば、
「家族全員が仕事や学校でバラバラの場所にいます。動物達は家でお留守番している時に地震が起こったら…。」すぐに自宅に帰れない、家族と連絡も取れない、いつ自宅に戻れるかもわからない状況になった時、どんな行動をとるのか、動物達はどうすればよいか。
「家族揃って自宅にいたけれど、火災が起きたり、建物倒壊の危険があった場合、」動物達と一緒にどこに避難すればよいのか、何も持って避難するのか。
■連絡手段(伝言ダイヤルやSNS)避難場所や集合場所は決めておきましょう。また、留守の時は自宅の様子を見に行ってくれる人(共助)がいると安心ですよね。
災害時は自宅避難ができるにこしたことはありませんが、どんな状況になるかは、災害が起きた時にしかわかりません。何もない、平時にこそ、準備をしておく事が大切です。
■季節ごとに防災グッズも見直しましょう。
これからの季節は防寒対策が必要です。ライフラインが途絶えた時の事を考えて、保温効果のある物やカイロなど準備しておくと安心です。
災害時に必要な防災グッズ、あれもこれも必要かも!と準備していると、かなりの量になってしまいます。全てを防災リュックに詰め込んでも、災害時にそれを担いで、動物達を連れて移動できるのか…。
我が家には3匹の犬がいます。家族で担当の犬を決めていますが、災害が起きた時1人で避難しなければいけない状況になるかもしれません。
犬は歩かせずにスリングやキャリーバッグに入れ、3匹一緒に入れるクレートを持ち、防災リュックを背負ってマンションの非常階段を使って避難所まで行くという事をやってみました。 普段なら避難所まで7分ですが、マンションから外に出るだけで5分かりました。災害時瓦礫が倒れて足元が悪かったり、まわり道をすると、30分以上かかるかもしれません。
我が家の犬は小型犬で、3匹合わせて15kgほどです。防災リュックには、飲料水、食料や犬用の物なども入っていて、約15kgの重さになっていました。災害時にこんな状態で避難するのはかなり難しいです。優先順位をつけて、最小限の物をもって避難しなければなりません。
何を優先するのか、もちろん命が一番ですが、は災害が起きた時の事をいろいろなケースをシュミレーションして、その時に応じた災害準備が必要となってきます。
災害時に動物同伴ができる避難所はまだまだ少ないです。避難所の設営は地域の方々で行っているので、防災担当の方々も被災者となります。そのため、動物同伴スペースなどは後回しとなるケースも少なくありません。
常日頃から、地域の避難訓練に参加したり、防災情報をチェックしておくと、いざという時にも落ち着いて行動が取れるようになり安心です。
【自宅に備えておきたい物】
●水1人1日3ℓ〜4ℓ、犬は1kgにつき1日50〜80ml
●主食になる食料(レトルトご飯、麺、缶詰、レトルト食品、冷凍食品など)
●野菜ジュースやゼリー飲料
●常温保存の食料(ソーセージ、お菓子類など)
●栄養補助食品
●衛生用品、常備薬(医師、獣医と相談して2週間〜1ヶ月分ストックできるようにしておくと安心です。)
●液体歯磨きやうがい液
●ウェットティッシュや消毒液
●マスク
●フード(ふだんから保存できるフードを見つけておくと、いざという時に安心です。)
●レトルトのフードやスープ(水をあまり飲まない、水がない時に水分補給ができます。)
●ペットシーツ(厚手の物を用意しておくと、トイレが使えなくなった時に人も使えます。)
これらはローリングストック法で最低1週間分を目安に常備しておくと安心です。
<役立つグッズ>
●トランジスタラジオと電池
●LEDの懐中電灯
●ポリ袋やラップ類
●カセットコンロ
●携帯充電器
●発電機
●防風防水の上着や靴
●臭いがでない袋
●クレート(不測の事態が起きた時に、クレート訓練できていると安心です。)